
沖縄といえばリゾートのイメージがありますが、県庁所在地である那覇のホテルには「やちむん」や「琉球ガラス」「紅型」といった伝統工芸品や海をイメージした写真、絵画がロビーや客室に展示しています。美術館やギャラリーのようなおしゃれなホテルに宿泊して、アートにも触れてみませんか?今回は、那覇市内にあるアートなホテルを6つご紹介します。
沖縄をイメージしたアートが飾られている!リーガロイヤルグラン沖縄
ホテルの最上階にロビーフロアを設け、東シナ海の美しい海が見られる眺望の良さで人気なのが「リーガロイヤルグラン沖縄」です。ここのホテルの大きな特徴がロビー、客室、レストランといった各フロアに現代の沖縄を代表するアーティストの作品が展示されていることではないでしょうか。
ロビーには、現代の名工にも選ばれている稲嶺盛吉の琉球ガラスや沖縄の陶芸界を代表する大嶺實清の作品が飾られています。レストランの壁画は、人気バンド「MONGOL800」のCDジャケットを手掛けた英心が描いています。
客室には、沖縄の染め物である「紅型」の手法で描いた絵画や和紙アートがリゾートの雰囲気を醸し出します。リーガロイヤルグラン沖縄の魅力はアートだけではありませんよ。まず、リーズナブルな価格で宿泊ができるスタンダードフロアは、6階と7階が海、8~10階までがやんばるの森というように沖縄の自然をイメージしたお部屋になっています。
11~13階はプレミアフロアになります。こちらはラグジュアリーな雰囲気でお部屋のタイプによっては、バスルームから沖縄の美しい海が眺められます。ウェルカムドリンクやアーリーチェックイン、レイトチェックアウトはプレミアムフロア宿泊者限定のサービスになります。
朝食は最上階にあるレストランで用意しています。沖縄料理の他にシェフこだわりのソーセージや唐揚げといった料理や好きなパンにお好みの具材をトッピングして食べるサンドイッチも好評です。レストランからは那覇市内の他に慶良間諸島も見られます。
沖縄の名工が作ったガラス工芸品を展示!ハイアットリージェンシー那覇沖縄

沖縄を代表するガラス工芸作家である稲嶺盛吉の琉球ガラスややちむん焼きといった工芸品を展示しているのが、ハイアットリージェンシー那覇沖縄です。稲嶺が作る工芸品は客室、ロビー、エレベーターホールに展示されており、ホテル内で300点以上の作品が見られます。
客室に飾られている琉球ガラスの手法を使って作った作品は、「沖縄の風と水」を感じるというコンセプトにもマッチしています。クラブルームとスイートルーム宿泊者専用の「リージェンシークラブラウンジ」には、京都の陶額堂が「紅型」をモチーフに作ったアートや沖縄陶芸作家である玉田彰の壺やバンブーアーティストである中臣一の竹細工を展示しています。
ハイアットリージェンシー那覇沖縄は、琉球文化だけでなくリゾートも感じられるホテルとして人気があります。ロビーや1階にある「the lounge」からは、ガジュマルやアカギ、フクギといった木々が見られます。
緑に溢れたガーデンは、国際通りのすぐ近くとは思えない雰囲気です。天気の良い日ならラウンジのテラスでアフタヌーンティーも楽しめます。ホテル18階にある「the bar」のテラスからは、那覇の夜景も見ることができます。
オリジナルカクテルやホテルのこだわりのワインを飲みながら、沖縄の夜が過ごせます。
シーサーを探せ!ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー
那覇でもシーサーがたくさんいるホテルといえば、ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューです。エントランスやレストランとホテル内でシーサーを見かけます。シーサーは悪霊を退治し幸運を招くといわれているので、滞在中にホテル内に何匹いるか数えてみてもよいでしょう。
ホテル内に飾られているシーサーは、色や大きさ、表情もひとつひとつ違います。アートのような感覚で楽しむこともできますね。1階にある「特選館南々風」では、お土産用のシーサーも販売しています。客室は「クラブフロア」「クラシックフロア」「サウスウイング」の3つのフロアにわかれています。
ギャラリーのような雰囲気の客室に宿泊したいなら、クラブフロアがおすすめです。各部屋に自然をイメージしたアートが飾られています。特別な日であれば、琉球王朝をイメージした「ロイヤルスイート」もよいかもしれません。
現代の匠による作品で装飾された客室は、ハイクラスのホテルならではのスペシャリティーが感じられます。ラウンジサービスでは、さんぴん茶や泡盛のサービスもあります。ホテルの地下1階にあるレストランのプランタンは、中庭に面しており、美しい自然を見ながら食事が楽しめます。
朝食は自家製のパンや新鮮なフルーツを揃えたブッフェスタイルです。中庭で朝市も開催していて、沖縄の伝統工芸品や民芸品を購入することができます。
アートと旅を融合させた!ホテルWBFアートステイ那覇国際通り
那覇市内のホテルで、アートといえば「ホテルWBFアートステイ那覇国際通り」です。アートスティをコンセプトにしたホテルは、木のぬくもりが感じられるロビー、客室はタイの子供たちが描いた可愛らしい絵画や日本を代表する写真家による作品で装飾しています。
ラウンジでは、タイの孤児院である「バーンロムサイ」の子供たちが作った商品や写真家の作品も販売しています。コーヒーや紅茶、さんぴん茶も用意しているので、お茶を飲みながらアートを楽しめます。ラウンジで用意している朝食は、日本、中国、韓国、タイ、ベトナム、ネパールと6ヶ国の料理がブッフェスタイルで食べられます。
朝の6時30分~お昼の12時まで利用できるので、ゆっくりブランチをしたいという人にもおすすめです。こちらのホテルは、キッズコーナーもあり、子ども連れでも安心して利用できます。
乳幼児がいる家族向けにシャンプーハットや子供用の掛け布団、枕の貸し出しもしています。観光の時にはベビーカーのレンタルもでき、小さな子供がいるけど沖縄に行きたいという人におすすめです。近くには、やちむんで知られる「やちむん通り」や那覇の台所といえる「第一牧志公設市場」もあり、伝統工芸も見られますし、美味しい沖縄料理も楽しめます。
沖縄をイメージした小物が素敵!ロワジールスパタワー那覇
那覇市内で唯一天然温泉に入ることができるのが「ロワジールスパタワー那覇」です。客室は「海、波、花、太陽」と沖縄の自然をテーマにし、部屋ごとにコンセプトが違います。紅型で染めた壁紙は日本の様式美も感じさせます。
お部屋にはやちむんのティーカップや琉球ガラスのグラスもあり、客室が沖縄伝統工芸のギャラリーといった感じです。ラウンジにはシーサーの置物も飾られており、こちらではウェルカムドリンクやチョコレートも用意しています。
客室は全室バルコニー付きです。スパデラックスツインビューなら、お部屋で24時間温泉に入ることができます。客室アメニティは、アーユルヴェーダーからインスピレーションを受けて作られた「SUNDÃRI」の商品を用意しています。
オーガニックのアメニティで、身も心も美しくなりましょう。館内にあるスパトリートメント「CHURASPA」では、アーユルヴェーダーに沖縄の文化を融合させた「琉球アーユルヴェーダーセッション」が受けられます。
リゾート感満載のホテルで日頃の疲れを癒しましょう。
沖縄の海をテーマにしたアートに注目!JR九州ホテルブラッサム那覇
沖縄と和の融合というイメージなのが、JR九州ホテルブラッサム那覇です。エントランスは沖縄風になっていますが、ロビーは、木や和紙を使用し和を感じさせます。フロントの壁や琉球ガラスのオブジェ、小倉織の生地を使ったソファーには、沖縄の海や空をイメージしたブルーを使用し、爽やかな印象を与えます。
客室もブルーを基調にし、沖縄の作家が作った陶芸を展示しています。フローリングの床がリゾートの雰囲気を感じさせます。宿泊ゲスト専用のラウンジのスピーカーは手作りのものを使用し、ホテル内にアートを散りばめています。
レストランは、沖縄初出店の「37Steakhouse&Bar」が入っています。熟成肉やステーキの他に地元の食材を使った料理が食べられます。ブルーのカーテンが窓にかかると海の中にいるような感じがしますよ。
20インチの大きなスクリーンからは沖縄の美しい海が映し出されます。こちらの朝食はブッフェスタイルになっていて、オリジナルのじーまみ豆腐や沖縄そばが人気です。オリオンビールを用意しているので、朝ビールも楽しめます。